昨年の下半期は早期覚醒が多発していた。
平日休日に関わらず、5時過ぎに目が覚めてしまう。
前日就寝時間が遅く、睡眠時間が短くても決まってだ。
心因的なものだったのだろう、最近は心の落ち着きと共に遅くまで眠れるようになった。
だが睡眠時間が長くなるすなわち、一日の活動できる時間が短くなるということだ。
時間が足りなくなるほど何かに熱中しているわけではない、むしろ時間を持て余している方だが、元々持っていたものを失うとなると損した気分になってしまう。
昨年色々あったことに気を遣ってくれているのか、友人が度々休日の誘いをくれる。
非常にありがたい話だ。
車を出して買い物、食事、アウトドアなどに連れて行ってくれる。
遠出する場合2〜3時間乗るのだが、睡眠が問題となってくる。
助手席に乗りアスファルトの凹凸に揺られていると、途端に眠くなってくるのだ。
私は幼い頃から乗り物酔いが酷かった。
バスやタクシーは勿論、電車もダメだった。
三半規管が極端に弱いのだろう、マット運動の前転一回で吐き気を催すほどだった。
乗り物の中では、気持ち悪さを抑えるため即座に入眠するよう意識していた。
大人になり、自分で車を運転するようになり、乗り物酔いはかなり改善された。
船以外は大体なんとかなるようになった。
しかし入眠する癖は治らない。
乗り物の中では寝る、20年以上続けてきた習慣だ。
頭で意識せずとも体が自然と眠るようになっているのだ。
不思議なもので、道中何時間だろうがいくらでも眠ることができる。
飛行機でヨーロッパに行った際は、10時間以上ぐうすか眠り続けていた。
更に不思議なもので、どれだけ日中乗り物で眠ろうが、夜目が冴えて眠れないという事態には陥らない。
乗り物睡眠は別腹なのだろう。
人間は一生を通してどれだけ眠るのだろう。
心臓の鼓動回数が定められているように、睡眠時間にも限界があるのだろうか。
私は人生前半でかなりの時間を使ってしまった。
後半戦はかなりの節約生活を強いられそうだ。